046 鈴本演芸場　１０日間で２万人の動員？ (「アート・プロデュースの仕事」 論創社) (12-09-09)

　国会図書館で「検索条件: 資料種別= 図書 AND キーワード= 落語 and 出版
年= 2012」で１番目に出てくる「アート・プロデュースの仕事」(論創社, 2012.1)に
「 落語のマーケティング論 / 春風亭正朝 著」というのがあり、読んでみましたが、
１５３ページに鈴本演芸場で「十日間の興行で最高に入った時で、二万人くらい」
とあります。どう考えても、２千人の誤りです(鈴本のＷＥＢサイトで
「座席数は現在２８５席」とありますから１０日間全日満席でも２８５０人）。
正朝師匠のワリが一人二円四十銭とのことで最高もらえて四万八千円と書かれている。
この計算はあっていますが、二万人は誤りですから、ワリは２４円になります。
これを聴いていた成城大学の学生（これは大学の講義録です）は、おかしいと思わな
かったのでしょうか。師匠は寄席の動員数を大きく見せたかったのでしょうか。
いずれにしろ、至急、改訂版を出され、国会図書館からこれが記載された書籍を
回収し、改訂版と差し替えすることをお勧めします。